■シャボン玉の科学(その80)
【1】石鹸の泡細胞
多面体の面がすべてf4とf6であるならば,f4=6(切頂八面体など)である.ケルビンは石鹸の泡がみせる規則性は,14面の切頂八面体による空間充填図形であるとした.
切頂八面体は各頂点に4つの稜線が集まり,各稜線に3つの面を集める空間充填図形になるからである.切頂八面体の二面角は120°ではなく,各頂点に集まる稜線のなす角度も109.471°ではないが,面が曲面であれば泡が要求する120°と109.471°の条件を満たすことができる.
しかし,ケルビンの14面体は石鹸の泡の中にはほとんどみられないことが,ウィリアムスによって指摘された.なお,各頂点に4つの辺が集まる空間分割では
<F>=12/(6−<p>)
<F>=13.96 → <p>=5.1
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