■シャボン玉の科学(その25)

【3】頂点価数3の無限タイル貼り(その2)

 fnをn辺細胞の数とする.オイラーの多面体定理の応用で,

  F=f3+f4+f5+・・・

  2E=3f3+4f4+5f5+・・・

  V−E+F=1

から

  Σfn(6−n)=6

が導かれる.

 いくつかの構造欠損を除けば,6角形タイル貼りであるというのはこの式に従っているのである.

 なお,多面体の頂点の次数vnについては

  V=v3+v4+v5+・・・

  2E=3v3+4v4+5v5+・・・

  V−E+F=2

から,各面が三角形のの穴のない多面体では

  Σvn(6−n)=12

を満たす.

 たとえば,頂点の次数列

  v={4,4,4,4,4,4,6,6,6,6,6,6,6,6}

では,

  Σvn(6−n)=6(6−4)+8(6−6)=12

となる.

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