■五芒星と掛谷の問題(その98)
デルトイドと掛谷の問題
アストロイドの尖点数を減らすと,3つの尖点をもつ図形:デルトイドが得られます.デルトイドは掛谷の問題の答として予想されていた図形として,よく知られています.
1917年,日本の数学者掛谷宗一は「長さが1である線分を1回転させるのに必要な最小面積の図形は何か」という問題(掛谷の問題)を提出しました.この問題は多くの予想を生み出しました.
(例1)線分ABをAの回り180°回転した半円:面積π/2
(例2)ABを中点Oの回りに360°回転した円:面積π/4
(例3)ルーローの三角形(正三角形の各頂点を中心として他の2頂点を通る円弧を描いてできる図形):面積(π−√3)/2
(例4)高さが1の正三角形:面積√3/3
ところが,これらより面積が小さい図形が考えられました.デルトイドでは長さ4rの棒をデルトイドに接しながら1回転することができるのですが,したがって,
(例5)直径3/2の円を固定しておいて,その円に直径1/2の円を内接させて転がしたときにできるデルトイド:面積π/8
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デルトイドより面積の小さい図形を自分で見つけようと試行したのですが、結構、難問となりました
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