■サイクロイドと積分・変分法(その35)
(その32では,角θの動く範囲を0≦θ≦π(サイクロイド曲線の半分)とした.
(その34)では,角θの動く範囲を0≦θ≦2π(サイクロイド曲線の1周期分)を坂道の形としのではなく,0≦θ≦θ1として,サイクロイド曲線の1部分を利用していることを留意されたい.
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なお,秋山仁の数学体験館(東京理科大学)にある最速降下線の実験器具の写真を掲げる.
最も速い坂道の形は直線や円弧,放物線や懸垂線ではなく,サイクロイドなのであるが,直線の場合の到達時間との差は,(その3)より0.2秒未満である.
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