■ペリトロコイド曲線(その22)
黄色の線で示したペリトロコイド
x=(R−r)cosθ+Rcos((R−r)/Rθ)
y=(R−r)sinθ−Rsin((R−r)/Rθ)
では、長さ2Rの線分を1回転させることができる。(尖点が奇数の場合)
そこで、掛谷の定数のような面積の極限値を求めてみたい。
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【1】2n-1尖点ペリトロコイドの面積
2n-1個の尖点をもつペリトロコイドは,パラメータθを用いて
x=(n−1)rcosθ+nrcos(1−1/n)θ
y=(n−1)rsinθ−nrsin(1−1/n)θ
θ(0、2nπ)
と記述されます.
θで微分すると
x’=−(n−1)rsinθ−(n−1)rsin(1−1/n)θ
y’=(n−1)rcosθ−(n−1)rcos(1−1/n)θ
ここで注意しなければならないことは,θは極座標(r,θ)のパラメータではないことです.そのため,
S=1/2∫r^2dθ r^2=x^2+y^2
として計算すると正しい値が得られません.
計算方法はいくつか考えられるのですが,
S=∫ydx=∫yx’dθ
S=∫xdy=∫xy’dθ
S=1/2∫(ydx-xdy)=1/2∫(yx’-xy’)dθ
その結果,ペリトロコイドの面積は
S=n(n−1)・πr^2
で表されることが計算されます.回転円の半径をR(=nr)とした場合は,
S=n(n−1)/n^2・πR^2
となります.
ここで求めたい値はR=1/2のときの面積ですから
S=(n−1)/4n・π
デルトイドではR=2rですから
S=π/8
以下、R=3rではS=π/6
R=4rではS=3π/16・・・これは半アステロイドの面積に等しい
R=5rではS=π/5
また,n→∞のとき
S→π/4
となります。
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n=3,7のとき、ペリトロコイドは大円の直径を含みますが、n=5,9のときはそれよりも大きい線分を含むことができます。
y=0となるθを求めると
y=(n−1)rsinθ−nrsin(1−1/n)θ
(n−1)sinθ=nsin(1−1/n)θ
sinθ=n/(n−1)sin(n−1)/n)θ
sinθ=αsinθ/αを解く必要があるが、αは整数とならない。
そこで、t=θ/nと起きます。T=[0,2π]
x=(n−1)cosnt+ncos(n-1)t
y=(n−1)sinnt-nsin(n-1)t
n=2のとき,y=sin2t-2sint,x=cos2t+2cost
n=3のとき,y=2sin3t-3sin2t,x=2cos3t+3cos2t
n=4のとき,y=3sin4t-4sin3t,x=3cos4t+4cos3t
n=5のとき,y=4sin5t-5sin4t,x=4cos5t+5cos4t
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[n=2]
2sintcost=2sint
cost=0,x=-1・・・OK
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[n=3]
6sintcost=2(-4(sint)^3+3sint)
3cost=-4(sint)^2+3
3cost=-4(1-(cost)^2)+3=4(cost)^2-1
cost=1,-1/4
x=2cos3t+3cos2t=8(cost)^3-6(cost)+6(cost)^2-3
cost=1のときx=5
cost=-1/4のときx=-1/8+3/2+3/8-3=-5/4
正規化のため2n-1=5で割ると1と-1/4・・・あわない
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