■直感を裏切る意外な問題(その2)
(問)正多面体の頂点を均等に削り落とす.各辺の中点を結んで頂点を切り落とすと,立方体の場合,立方八面体と呼ばれる6枚の正方形と8枚の正三角形の合計14面からなる準正多面体ができあがる.日本では古くから灯篭などの照明器具などに立方八面体の形をした装飾品が使われ親しまれているので,この立体をご存じの方も多いと思われる.それでは,正四面体の各辺の中点を結んで頂点を切り落とすとどうなるのだろうか?
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(答)たいていの人は5個の同じ大きさの正四面体に分割されると答える.正三角形の場合,ミツウロコ型の4個の正三角形に分割されることからの類推なのであろう.ところが,もとの正四面体の表面にある4枚の正三角形と切断面に新たにできる4枚の正三角形の計8枚の正三角形面をもつ多面体ができるのだから正八面体が現れるのである.
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