■チェビシェフ多項式と正多面体(その27)

【3】チェビシェフ多項式の性質

[1]最良近似

  f(x)=x^n+p1x^n-1+・・・+pn

  L=max|f(x)|

とおく.そのとき,区間[−1,1]上でLを最小にするのは

  f(x)=Tn(x)/2^n-1

ただひとつで,L=1/2^n-1が成立する.

[2]漸化式

  Tn(x)=2xTn-1(x)−Tn-2(x)

  Un(x)=2xUn-1(x)−Un-2(x)

[3]直交性

  ∫(-1,1)Tm(x)Tn(x)/(1−x^2)^1/2dx

 =0     (m≠n)

 =π     (m=n=0)

 =π/2   (m=n≠0)

[4]母関数

  T0(x)+2ΣTn(x)t^n=(−t^2+1)/(t^2−2xt+1)

[5]合成

  Tm(Tn(x))=Tmn(x)

[6]多項式近似定理(ワイエルシュトラス)

 閉区間[a,b]で連続な関数をf(x)とする.このとき

  |f(x)−g(x)|<ε

を満たす多項式g(x)が常に存在し,それはただひとつである.

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