■格子点定理と平方剰余(その8)

【2】平方剰余と原始根

[1]x^2+1=0   (mod p)はpが4m+1の形をしているとき,そのときに限り解ける.

 合同式が解けるための条件は

  (−1/p)=(−1)^(p-1)/2

[2]x^2+2=0   (mod p)はpが8m+1または8m+3の形をしているとき,そのときに限り解ける.

 合同式が解けるための条件は

  (2/p)=(−1)^(p^2-1)/8

[3]x^2+3=0   (mod p)はpが6m+1の形をしているとき,そのときに限り解ける.

 合同式は(−3/p)=1ととき,そのときに限り解ける.

  (−3/p)=(p/3)

  pが6m+1の形のとき1,6m+5の形のとき−1

[4]3はp=2^n+1,n>1という形の任意の素数の原始根である.

  (g/2^n+1)=−1でなければならないが,g=3はこの要求を満足させる.

[5]2はp=2m+1,m=4n+1という形の任意の素数の原始根である.−2はp=2m+1,m=4n+3という形の任意の素数の原始根である.

  (g/2m+1)=1,g^2=1(mod2m+1)となることは許されないが,これらはこの要求を満足させる.

[6]2はp=4m+1という形の任意の素数の原始根である.

  (g/4m+1)=1,g^4=1(mod4m+1)となることは許されないが,g=2はこの要求を満足させる.

[7]3はp=2^nm+1,n>1,m>3^2^(n-1)/2^nという形の任意の素数の原始根である.

  (g/2^nm+1)=1,g^2^n=1(mod2^nm+1)となることは許されないが,g=3はこの要求を満足させる.

===================================