■カントールのパラドックス

 どんな有限区間も不可算であることは,長さの異なる2本の線分を1:1対応がつけられることから明らかになる.Rのすべての有限区間は不可算で,超越曲線

  f(x)=tanπ(x−1/2)

と[0,1]のRとの1:1対応を使って確認できる.

 このことから,たとえば,tanδ=−2のときtan(δ−π/2)は有理数であるから

  f(x)=tanπ(δ/π−1/2)

を考えれば,δ/πは無理数→n≠0のときtannδ≠0となることがわかる.

  [参]I. Niven "Numbers, Rational and Irrational", MAA

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