■算術幾何平均とテータ関数(その2)

(1)2数a0,b0をとり,a1=(a0+b0)/2,b1=√a1b0=√b0(a0+b0)/2を計算する.次に,a2=(a1+b1)/2,b2=√a2b1とする.bnを計算するときan-1でなく最新のanを使っていることに注意されたい.

 すると,anとbnは急速に同じ極限M(a,b)に到達する.このとき,極限関数はM(a,b)=

(b^2−a^2)^(1/2)/arccos(a/b)    (0≦a<bのとき)

a                         (a=bのとき)

(a^2−b^2)^(1/2)/arccosh(a/b)   (b<aのとき)

で与えられる(パッフ).

(2)0≦a0<b0なる2数a0,b0をとり,a1={a0(a0+b0)/2}^(1/2),b1={b0(a0+b0)/2}^(1/2)を計算する.これを繰り返すとanとbnは急速に同じ極限M(a,b)に到達する(カールソン).

  M(a,b)={(b^2−a^2)/2log(a/b)}^(1/2)

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