■正多角形の階層構造(その9)

[3]正弦・余弦の積公式

 

 正弦・余弦の和公式はフーリエ級数との関連で研究された歴史がある.一方,和公式ほどよく知られていないが,正弦・余弦の積公式としていろいろな公式が登場してくる.ここでは証明は省いたが,複素数を使って証明するのが一番の近道であろう.

  Πsinkπ/n=sinπ/n・・・sin(n−1)π/n

          =n/2^(n-1)

 

n=3のとき、3/4 (OK)

n=4のとき、4/8 (OK)

n=6のとき、6/32 (OK)

  Πsin(θ+kπ/n) k=1-(n-1)

 =sin(θ+π/n)・・・sin(θ+(n−1)π/n)

 =sinnθ/2^(n-1)

 

 ここで,θ→θ−π/2nと置き換えれば

  Πsin(θ+(2k−1)π/2n)=cosnθ/2^(n-1) k=1-n

θ=0とおけば

  Πsin((2k−1)π/2n)=1/2^(n-1) k=1-n

 

また,θ=π/2とおけば

  Πcos(2k-1)π/2n=cos(nπ/2)/2^(n-1) k=1-n

などを導き出すことができる.

 

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