■ヨハン・アルブレヒト・オイラーの不等式(その22)

[補1]n=2^a3^b5^c・・・p^tが2つの平方数の和で表されるための必要十分条件はすべての4k+3型素数の指数が偶数であることである.

 (4k+1)^2=16k^2+8k+1=4(4k^2+2k)+1

 (4k+3)^2=16k^2+24k+9=4(4k^2+6k+2)+1

すなわち,4k+1型素数の平方は4k+1型,4k+3型素数の平方は4k+1型である.

[補2]□+□+□≠7 (mod8)

n^2 (mod8)に0〜7を代入すると

0,1,4,1,0,1,4,1,すなわち,□=0,1,4 (mod8)

□+□+□=0,1,2,3,4,5,6

したがって,

   □+□+□≠7 (mod8)

[補3]k^2=(m−k)^2 (modm)より,0〜m−1までの整数を平方する必要はなく,0〜(m−1)/2までの整数を平方すればよい.たとえば,m=31の場合は15まで,

→1,4,9,16,25,5,18,2,19,7,28,20,14,10,8

[補4]3立方数≠4 (mod9)

n^3 (mod9)に0〜8を代入すると

0,1,8,0,1,8,0,1,8すなわち,□=0,1,8 (mod9)

3立方数≠4

[補5]14・4乗数≠15 (mod16)

 n^4 (mod16)=0,1→14・4乗数≠15 (mod16)

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