■ヨハン・アルブレヒト・オイラーの不等式(その20)

【1】3平方和定理(ルジャンドルの定理)

 4n+3の形の数は2個の平方数の和で表せませんが,同様にして,

  「4のベキと8n+7の形の数の積は3個の平方数の和では表されない.」

 □+□+□は4^K(8n+7)の形でないすべての整数を表現するというのが,ルジャンドルの定理です.

(証)□=0,1,4 (mod8)

したがって,

   □+□+□≠7 (mod8)

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【2】4平方和定理(ラグランジュの定理)

 「任意の自然数は4つの平方数の和の形に表せる.」

すなわち「n=□+□+□+□」

 オイラーはこの定理の直前まで行きながら,最後の段階で成功しませんでした.ラグランジュはオイラーの研究成果からアイデアを得て,1772年,最後の段階を突破しました(オイラー・ラグランジュの定理).

 その証明中で用いられる基本公式が

  (a^2+b^2+c^2+d^2)(p^2+q^2+r^2+s^2)=x^2+y^2+z^2+w^2

で,1748年にオイラーによって証明されています.

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