■ヨハン・アルブレヒト・オイラーの不等式(その19)
2平方和定理は「4で割ると1余る素数ならば,p=x^2+y^2となる自然数が存在する」でしたが,n=2^a3^b5^c・・・p^tが2つの平方数の和で表されるための必要十分条件はすべての4k+3型素数の指数が偶数であることである.
(2は2つの平方数の和である.2=1+1)
奇数の指数をもつ4k+3型素数がひとつでもあれば,nは2つの平方数の和ではない.
なお,
(a^2+b^2)(c^2+d^2)=x^2+y^2
x=ac−bd,y=ad+bc
x=ac+bd,y=ad−bc
97=4^2+9^2,101=1^2+10^2
a=4,b=9,c=1,d=10
ac−bd=−86,ad+bc=49
ac+bd=94,ad−bc=31
97・101=9797=86^2+49^2=94^2+31^2
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