■ヨハン・アルブレヒト・オイラーの不等式(その17)
G(k)=Nは,すべての十分大きな正の整数がN個の非負のk乗ベキの和であるという性質を満たす最小の整数Nを表す.
[1]G(2)=4
4^k(8n+7)である数は3平方和で表せない.
n=7 (mod8)ならば3平方和で表せない.
[2]G(3)?
G(2)≧4はn=±4 (mod9)ならば3立方和で表せないことから示すことができる.G(3)=4であると予想されている.
[3]G(4)=16
n=15 (mod16)ならば14個の4乗数の和で表せないことから,G(4)≧15.
さらに任意の整数mに対してn=16^m・31は15個の4乗数の和で表せ
ないことから,G(4)≧16.G(4)=16であることがダベンポートにより証明されている.
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[4] G(k)≦k(3logk+11)
であることがヴィノグラードフにより証明されている(円周法).
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