■ペンタゴンとペンタグラム(その16)
黄金比は正五角形と密接な関係にある.正五角形に対角線を書き入れると星形五角形できるが,この手順を繰り返すと,正五角形と星形五角形が少しずつ縮小しながら無限に入れ子状になった図形を作ることができる.正五角形に対角線を描き入れると星形五角形(ソロモンの星)ができるが,正五角形と星形五角形の入れ子はペンタグラムと呼ばれる.この図形が4次元正単体の2次元投影図であることを知っている人は少ないだろう.
1辺の長さaの正五角形の面積は
(5/4)a^2tan54°
で与えられるが,三角比を使わなくても,黄金比を使って計算することができる.
ペンタグラムの内側の正五角形の1辺の長さは,外側の正五角形形の1/φ^2=(√5−1)^2/4=0.38倍,面積は1/φ^4=0.145倍である.
それに対して,白銀比は正八角形と密接な関係にある.正八角形に3/8角形を書き入れると正八角形できるが,この手順を繰り返すと,正八角形と星形8/3角形が少しずつ縮小しながら無限に入れ子状になった図形を作ることができる.この図形は4次元立方体の2次元投影図でもある.
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