■(1+1/n)^nの極限(その15)
∫(a,b)f(x)dxに対する原始関数F(x)が見つかればまことに好都合であるが,私たちはあらゆる関数の原始関数を知っているわけではない.実際,これまでのところ不定積分が見つかっていない関数があり,それらはこれからも見つかるという希望はかなえられそうにない.
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(その14)に掲げた問題
∫(-1,1) 1/Sqrt((1-2sx+s^2)(1-2tx +t^2) dx
は,ルジャンドルの多項式を使って,エレガントな計算で求められることがわかった.
∫(-1,1) 1/Sqrt((1-2sx+s^2)(1-2tx +t^2) dx
=Σ2(st)^n/(2n+1)
=1/sqrt(st))log((1+sqrt(st))/(1-sqrt(st)))
を示すことができるのであるが,この問題は,
∫(-1,1) 1/Sqrt((a-x)(b-x)) dx
=log((a+b-2-2√(a-1)(b-1))/((a+b+2-2√(a+1)(b+1))
に帰着されるのである.
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