■正50角形と正51角形(その2)
正15角形は15=3・5で、3と5のいずれもがフェルマー素数だから定規とコンパスのみで作図可能である。
正17角形は17がフェルマー素数であるため作図可能である。
正18角形は18=2・3・3で、3が2回も登場するため作図できない。
===================================
正五角形の作図は,黄金比の作図と同値であるが,
AB=√5,BC=2,CA=1
の直角三角形について,AD=1,BD=√5−1なるAB上の点をDとし, BE=√5−1
となるBC上の点をBEとすると,BCは
BE:EC=√5−1:3−√5=1:(√5−1)/2=φ:1
に黄金分割される.
===================================
正十七角形の作図は,
AB=√17,BC=4,CA=1
の直角三角形について,類似の方法で作図することができるのであるが,単位円に内接する正十七角形の辺の長さは
1/4(A−B−c)^1/2
A=34+3√17
B=(34−2√17)^1/2
C=2{17+3√17+(170−26√17)^1/2−4(34+2√17)^1/2}^1/2
の形で与えられる.
===================================
正n角形は
2^k=1,2,4,8,・・・
2^2^k+1型素数=3,5,17,257,65537
2^2^k+1型素数がそれぞれ1回までの積
のとき,定規とコンパスで作図可能である.
正14角形:2・7→作図不可能
正15角形:3・5→作図可能
正50角形:2・5・5→作図不可能
正51角形:3・17→作図可能
正50角形は作図不可能であるが、正51角形は作図可能である。
===================================