■41+n+n^2(その10)
ヘーグナー数は整数論の別の領域とも深い関係にある。
−d=43,67,163
はとても面白い性質をもっています.
x=exp(π√d)
が数値的にとても整数に近くなりうるというものです.驚くべき近似!
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exp(π√19)=12^3(3^2-1)^3-744-0.22=884736743.999777・・・
exp(π√43)=12^3(9^2-1)^3-744-0.00022=884736743.999777・・・
exp(π√67)=12^3(23^2-1)^3-744-0.0000013=147197952743.99999866・・・
exp(π√163)=12^3(231^2-1)^3-744-0.00000000000075=262537412640768743.99999999999925007・・・
これは決して偶然の一致ではありません.xに対しては
x−744+196884/x−21493760/x^2+・・・
がぴったり整数になることがわかっています.これらの係数は重さ0のモジュラー関数においてq→−1/xとしたものです.
xが大きいほど後半の項は小さな値となるので,x自身は極めて整数(実は立方数)に近い数になるというわけです.
exp(π√19)=96^3+744−ε
exp(π√43)=960^3+744−ε
exp(π√67)=5280^3+744−ε
exp(π√163)=640320^3+744−ε
exp(π√163)の近似値は1859年にエルミートによりすでに求められていたのですが、 1965年のエイプリル・フールのジョークとして,マーチン・ガードナーは整数だと主張し,さらに,冗談で1914年のラマヌジャンの論文に書かれてあるとしました.それ以降,exp(π√163)はラマヌジャン定数という名前で呼べれるようになったとのことです.
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exp(π√163)=640320^3+744−ε
ε=7.5×10^-13
{log(640320)^3+744)/π}^2=163+2.32×10^-33
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exp(π√163)=640320^3+744
しかしながら,ゲルフォント・シュナイダーの定理より,exp(π√163)は超越数であって,整数にはならないことが証明されます.
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exp(π√163)=262537412640768743.99999999999925007・・・
である.整数との差はわずか1兆分の1未満である.もしこれが整数になったら一大事であるが,見事としかいいようがない.
exp(π√163)=640320^3+744−ε
ε=7.5×10^-13
{log(640320)^3+744)/π}^2=163+2.32×10^-33
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