■ベキの逆数和の周期性(その4)

ベキ和

Sk(n)=1^k+2^k+3^k+・・・+n^k

ではなく

ベキの逆数和

Tk(n)=1/1^k+1/2^k+1/3^k+・・・+1/n^k

の分子についてはどのような周期性がみられるだろうか?

ウォルステンホルムの定理の紹介から始めたい。

===================================

【3】ウォルステンホルムの定理の拡張

(Q)p>3が素数ならば

  S=((p−1)!)^2(1+1/2^2+1/3^2+・・・+1/(p−1)^2)

がpで割り切れることを証明せよ.

 pが2,3以外の素数ならば有限調和級数

  1+1/2^2+1/3^2+・・・+1/(p−1)^2

の分子はpで割り切れる,したがってpが素数のときに限り分子はpで割り切れるというものです.

(A)

  1+1/2^2+1/3^2+・・・+1/(p−1)^2

の分子は

  (Ap-2)^2−2(p−1)!Ap-3

であり,pで割り切れる.

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

p=5

1/1^2+1/2^2+1/3^2+1/4^2の分子は5で割り切れる。

(2・3・4)^2+(1・3・4)^2+(1・2・4)^2+(1・2・3)^2=576+144+64+36=820

===================================