■トーラス面上の4つ円
トーラス面
{(x^2+y^2)^1/2−r1}^2+z^2=r0^2
r0:パイプの半径,r1:輪の半径
の経線と緯線は円です.もちろん,赤道も円ですが,トーラス面上の与えられた点を通る円は他にも存在するそうです.
原点を中心とする円ではないので気づきにくいのですが,原点を通り,xy平面となす角度が
sinα=r0/r1
の平面による切り口も円(ヴィラソーの円)になります.この平面はドーナツ面の内側をかすめるように通ります.
原点と与えられた点を通る平面トーラスに接するところまで傾けると、こ切り口が円になるのです。平面に傾け方は2通りあるので、新たに2つの円が得られたことになります。
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cos^2θ=(r1^2−r0^2)/r1^2
(X^2+Y^2)^2−2(r1^2−r0^2)X^2−2(r1^2+r0^2)Y^2+(r1^2−r0^2)^2=0
となる.
これを整理すると
(X^2−r1^2)^2+2(Y^2+r0^2)(X^2−r1^2)+(Y^2+r0^2)^2=0
{(X^2−r1^2)+(Y+r0)^2}{(X^2−r1^2)+(Y−r0)^2}=0
これより,2円
X^2+(Y+r0)^2=r1^2
X^2+(Y−r0)^2=r1^2
が得られる.これらは(0,±r0)を中心とする半径r1の双子の円である.
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[結論]
トーラスを原点を通る平面で切断する.傾き0のとき赤道(円),傾き∞のとき経線(2つに分かれたペアの円),傾きsinα=r0/r1のとき,双子の円(ヴィラソーの円),これらの間は4次曲線になる.
カッシーニ(1625-1712)は偉大な天文学者であったが,ヴィラソー(1813-1883)も19世紀の天文学者.
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