■ソリテアと三角数(その2)
任意の4つの整数の巡回的に符号を無視した(差の絶対値の)階差数列をとる.たとえば,
2,5,7,13
に対して,2と13は隣り合うものとして・・・
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第1階差 3,2,6,11
第2階差 1,4,5,8
第3階差 3,1,3,7
第4階差 2,2,4,4
第5階差 0,2,0,2
第6階差 2,2,2,2
第7階差 0,0,0,0
ドゥッチは,どのような4数から始めたとしても,有限解の繰り返しで必ず(0,0,0,0)に達することを発見した(1937年).その繰り返しの回数に上限はない.
この操作を3数,たとえば(0,1,1)に対して適用すると,
第1階差 1,0,1
第2階差 1,1,0
第3階差 0,1,1
と循環的になり決して(0,0,0)にはならない.
4数に限らず,項数が2のベキならばどのような2^n数から始めたとしても,有限解の繰り返しで必ず0に達するのである.
[参]チャンバーランド「ひとけたの数に魅せられて」岩波書店
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【1】トリボナッチ数に対するドゥッチ操作
tn=tn-1+tn-2+tn-3, t0=1,t1=1,t2=2
は、1,1,2,4,7,13,24,44,81,149,274,・・・と続く。
(274,149,81,44)から始めると
第1階差 (230,125,68,37)
第2階差 (193,105,57,31)
第3階差 (162,88,48,26)=2(81,44,24,13)
第4階差 (136,74,40,22)
第5階差 (114,62,34,18)
第6階差 (96,52,28,16)=4(24,13,7,4)
第7階差 (80,44,24,12)
第8階差 (68,36,20,12)
第9階差 (56,32,16,8)=8(7,4,2,1)
この操作を3回繰り返すたびに(tn,tn-1,tn-2,tn-3)→2(tn-2,tn-3,tn-4,tn-5)になる。
美しい構造が見えてきただろうか?
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