■円定理のいろいろ(その5)
【1】ビークロフトの定理
「4つの円が互いに接している場合,それら4つの円と接点を共有する互いに接する別の4つの円が存在する.」
===================================
【2】5円定理
「あるひとつの円周C上に中心をもつ5つの円を5円のそれぞれが隣の円とC上に交点をもつようにして描く.5つの円は同じ大きさである必要はない.このとき,もう一つの交点を結ぶと星形五角形となり,その頂点は5つの円周上にある.」
===================================
【3】7円定理
まず,ひとつの円を描きその周りに6個の円を並べる.それら6つの円はどんな大きさでもよい(直線でもよい)が両隣の円および最初の円に接するようにする.
このように6個の連結した円の鎖がひとつの円に外接しているとき,6つの円が最初の円に接している接点のうち,相対する点同士を結ぶ3本の直線は1点で交わる.
===================================
【4】ジョンソンの定理
同じ大きさの3つの円が共通する1点を通過する場合,他の3つの交差点は同じ大きさの別の円上にある.
===================================
【5】ミゲルの定理
[1]まずひとつの円を考えて,そのうえに4点A,B,C,Dをとる.次にA,Bを通る円,B,Cを通る円,C,Dを通る円、D,Aを描く.このとき,これらの4円の交点P,Q,R,Sはひとつの円上にある.
[2]三角形ABCの辺上にA’,B’,C’をとる.このとき,A,B’,C’を通る円,A’,B,C’を通る円,A’,B’,Cを通る円は1点で交わる.
[3]3つの円を考え,それらの任意の2つは2点で交わるとする.このとき2つの円の共通弦3つは1点で交わる.
===================================