■自己相関とバーカー符号

 同じ信号を送信する2台の装置の同期がとれているかどうかを検査する簡単な試験にバーカー符号がある。

例えば、+1とー1のn項からなる符号{aj}をk項ずらした場合の自己相関は

ck=Σ(1,n-k)ajaj+k

と定義されるとして、n=4,a1=1,a2=1,a3=-1,a4=1の場合、

c0=1・1+1・1+(-1)・(-1)+1・1=4

c1=1・1+1・(-1)+(-1)・1=-1

c2=1・(-1)+1・1=0

c3=1・1=1

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バーカー符号の特長はk=0のとき最大値nをとり,k>0のとき{-1,0,1}となるように設定されていることである。

最大値とそれ以外の値の間に大きな差があるので、2つの信号が同期しているかどうかの検査に用いることができるのである。

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n=4,a1=1,a2=1,a3=-1,a4=1の場合、バーカー符号は{++-+}と表記されますが、バーカー符号は

n=2,{++}

n=3,{++-}

n=4,{++-+}

n=5,{+++-+}

n=7,{+++--+-}

n=11,{+++---+--+-}

n=13,{+++++--++-+-+}

の7種類だけが知られています。nが奇数の場合、これですべてであることは示されています。

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