■ありやなしや(その62)
虚2次体Q(√-d)の類数が1であるdは
d=1,2,3,7,11,19,43,67,163
の9個ある。この体の整数はみな素数の積で、順序は無視して1通りに表される。
ガウスはすでにこの9つの値を知っていたが、ほかにはないということがわかったのは、1966年になってからである。
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一方,後半の4つ
d=19,43,67,163
の整数環は、は単項イデアル整域(PID)であるが,ユークリッド整域(ED)ではないことを注意しておきたい.
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虚2次体Q(√-1)=Q(i)の整数環は一意分解整域である。つまり、どのa+biも素数の積として(順序は無視して)一通りに表される。
さらにこの環は整除のアルゴリズムが定義されるユークリッド整域である。
整数環Zもユークリッド整域であり、したがって、一意分解整域である。Zはn=1の場合の円分体Q(ξn)の整数環と考えられる。(ξnは1のn乗根)
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虚2次体の単数が±1だけではないものが2つある。Q(√-1)とQ(√-3)。
Q(√-1)の単数は±1と±i
Q(√-3)の単数は{(−1+√-3)/2}^j, J=0,1,2,3,4,5
である。=Q(√-3)の単数群の位数は6
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虚2次体Q(√-2)の整数環はユークリッド整域であり、したがって、一意分解整域である。
実2次体Q(√2)の整数環も同じ性質をもつ
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虚2次体Q(√-3)の整数環はユークリッド整域であり、したがって、一意分解整域である。
実2次体Q(√3)や円分体Q(ξ3)=Q(−1+√-3)/2)の整数環も同じ性質をもつ
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