■ガウス素数かつアイゼンシュタイン素数(その15)
整数の世界では素数であったものが、ガウス整数の世界では素数にならなくなるものがあります。
例:13=(3+2i)(3-2i)=3^2+2^2
[1]2=(1+i)(1-i)と素因数分解される
[2]素数pが4n+1型素数であるとき、p=(a+bi)(a-bi)=a^2+b^2
[3]素数pが4n+3型素数であるとき、pはガウス素数となる。
例:
2=(1+i)(1-i)
3:ガウス素数
5=(1+2i)(1-2i)
7:ガウス素数
11:ガウス素数
13=(2+3i)(2-3i)
17=(1+4i)(1-4i)
19:ガウス素数
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[2]素数pが4n+1型素数であるとき、-1は平方剰余
[3]素数pが4n+3型素数であるとき、-1は平方非剰余p
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[1]12n+1型素数:13,37,61,73,97,103,・・・:ガウス分解かつアイゼンシュタイン分解
[2]12n+5型素数:5,17,29,41,53,89,101,113,・・・:ガウス分解かつアイゼンシュタイン惰性
[3]12n+7型素数:7,19,31,43,67,79,103,127,・・・:ガウス惰性かつアイゼンシュタイン分解
[4]12n+11型素数:11,23,47,59,71,83,107,131,・・・:ガウス惰性かつアイゼンシュタイン惰性
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