■約数の和(その68)
【1】過剰数
自分自身を除く約数の和がその数より大きくなる数
例:12の約数は1,2,3,4,6,12で、1+2+3+4+6=16>12だから12は過剰数。
【2】不足数
自分自身を除く約数の和がその数より小さくなる数
例:8の約数は1,2,4,8で、1+2+4=7<8だから8は不足数。
【3】完全数
自分自身を除く約数の和がその数と一致する数
例:6の約数は1,2,3,6で、1+2+3=6だから6は完全数。
例:28の約数は1,2,4,7、14、28で、1+2+4+7+14=28だから28は完全数。
偶数の完全数はすべて2^n-1を素数として、2^n-1(2^n-1)の形をしている。
奇数の完全数が存在するかどうかは大変難しい問題だとされている。
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【4】擬似完全数
自分自身を除くいくつかの約数の和がその数と一致する過剰数
例:12の約数は1,2,3,4,6,12で、2+4+6=12だから12は擬似完全数。
【5】不思議数
過剰数であるが、擬似完全数ではない数
例:70は自分以外の約数をどう選んで加えても自分自身にならない最小の数。
70の約数は1,2,5,7,10,14,35,でその合計は74であるから過剰数である
過剰数の多くは擬似完全数である。ところがこの約数をどうくみあわせても70にはならない。
70のほか836,4030もそうである。不思議数は無限にあるが奇数の不思議数があるかどうかは
いまなお数学上の問題で、こうなる奇数があるとすれば10^21より大きくなることがわかっている。
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