■1の分割(その2)
22=3+3+4+12→1/3+1/3+1/4+1/12=1
22=2+5+5+10→1/2+1/5+1/5+1/10=1
22=2+4+4+8→1/2+1/4+1/4+1/8=1
77=3+4+5+5+60→1/3+1/4+1/5+1/5+1/60=1
整数を分割したものの逆数の和はすべて1となる
96=2+5+7+10+30+42→1/2+1/5+1/7+1/10+1/30+1/42=1
96=6+7+7+8+8+9+12+18+21→1/6+1/7+1/7+1/8+1/8+1/9+1/12+1/18+1/21=1
でも同様であるが、前者では相異なる逆数の和が1となるように表現できる。
77はそのような性質を持つ整数のうちで最大である。
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一般に,有理数を単位分数の和に表現する問題
m/n=1/x1+1/x2+・・・+1/xk
は多くの問題を派生させる.とくにおもしろいのは
1/x1+1/x2+・・・+1/xk=1,x1<x2<・・・<xk
の場合である.
グラハムはk>77に対して,異なる整数に分割することが常に可能であることを示した.
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とくに面白いのは「1」の単位分数分割です.
Σ1/xk=1,x1<x2<・・・<xn
xnの最小値m(n)がいくらであるかは知られていません.m(3)=6,m(4)=12,m(12)=120であることを確認するのは難しくはありませんが,ある定数cに対してm(n)<cnとなるかどうかも未知なのです.
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