■約数の和(その64)

 完全数とは自分自身を除く約数の和に等しい数をいう.たとえば,

  6=1+2+3

  28=1+2+4+7+14

 ユークリッドは2^n-1(2^n−1)が偶数の完全数であるための必要条件は,

  2^n−1

が素数のときであることを示した.

 (d,n/d)=1,すなわち, nの約数dがn/dと互いに素であるとき,規準約数という.

 nが(n以外の)規準約数の和となるかどうか調べてみよう.

  (1,6)=1    (1,28)=1

  (2,3)=1    (2,14)≠1

  (3,2)=1    (4,7)=1

             (7,4)=1

 こうして,6は規準完全数であるが,28はそうでないことがわかる.規準完全数は完全無欠な完全数といえるが,今のところわかっているのは,次の5つだけである.

  6,60,90,87360

  146361946186458562560000

 完全無欠な完全数は有限個しかないと思われている.

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  (1,60)=1 

  (2,30)≠1 

  (3,20)=1 

  (4,15)=1 

  (5,12)=1 

  (6,10)≠1

  60=1+3+4+5+12+15+20

             

  (1,90)=1 

  (2,45)=1 

  (3,30)≠1 

  (5,18)=1 

  (6,15)≠1 

  (9,10)=1

  90=1+2+5+9+10+18+45

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