■約数の積(その18)
橋本義武「正多面体と素数」放送大学教育振興会
では正多面体の頂点・辺の中点・面の中心に対応する外接球面上の点を、複素数平面上に立体射影して、
それらを根とする多項式を求めている。
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V(頂点数) E(辺数) F(面数)
正四面体 4 6 4
立方体 8 12 6
正八面体 6 12 8
正12面体 20 30 12
正20体 12 30 20
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1を引いてみるとすべて素数になっている。
V(頂点数)-1 E(辺数)-1 F(面数)-1
正四面体 3 5 3
立方体 7 11 5
正八面体 5 11 7
正12面体 19 29 11
正20体 11 29 19
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1を引いてみるとすべて素数あるいは素数の2乗になっている。
V+F-1 V+E-1 E+F-1 V+E+F-1
正四面体 7 9 9 13
立方体 25 19 17 13
正八面体 13 17 19 25
正12面体 61 49 41 31
正20体 31 41 49 61
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これには気づかなかった。単なる偶然だろうか、あるいは、幾何学的なバックグラウンドがあるのだろうか?
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【2】正四面体多項式
辺心を根とするモニック多項式において、次数5は素数である。
頂点を根とするモニック多項式の3は素数であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は√-3で割り切れる。
面心を根とするモニック多項式の3は素数であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は√-3で割り切れる。
頂点と面心を根とするモニック多項式の7は素数であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は7で割り切れる。
頂点と辺心を根とするモニック多項式の次数9は素数3の2乗であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は√-3で割り切れる。
辺心と面心を根とするモニック多項式の次数9は素数3の2乗であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は√-3で割り切れる。
頂点と辺心と面心を根とするモニック多項式の次数13は素数であり、中間項(最高次・最低次以外の項)の係数は13で割り切れる。
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