■ウラムのふるいと幸運数(その2)

エラトステネスのふるいに似たウラムのふるいに残った奇数列をウラムの幸運数という。

まず、2から始める。2番目ごとの数を消す(これで奇数が残る)

1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,・・・

次に3から始める。この奇数列の3番目個ごとの数(5,17,17,・・・)を消す

1,3,7,9,13,15,19,・・・

次に7から始める。この奇数列の7番目個ごとの数(19,・・・)を消す

1,3,7,9,13,15,・・・

このように残っているはじめの数kをさがし、k番目ごとの数を消していく。

(ただし2から始める。1から始めるとみんな消えてしまうので)

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こうして残った数3,7,9,13,15,・・・をウラムの幸運数と呼ぶ。

un〜logn

で、分布法則の点でも素数に近い。

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幸運数予想

10より大きい偶数は、すべて2つの幸運数の和になるだろうというのがある。

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【1】オイラーの幸運数

 x^2+x+41のxに0,1,2,・・・,39を入れてできる数はすべて素数である(オイラー,1772年).

 同様に,x^2+x+17のxに0,1,2,・・・,15を入れてできる数はすべて素数である.

 たとえば,15=3・5(合成数)に対して,x^2+x+15はx=3,x=5のとき,合成数となるので,以下,pを素数として,

  x^2+x+p

を考える.

 実は,x^2+x+pのxに0,1,2,・・・,p−2を入れてできる数がすべて素数であるのは,p=2,3,5,11,17,41の6つ以外にない(1967年).この6つをオイラーの幸運数という.

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