■約数の個数を更新する合成数(その10)
nの約数の総数の総和をσ(n)で表す.
n=Πpi^ei
という形に表すと
σ(n)=Π(pi^ei+1−1)/(pi−1)
で表される.
σ(n)の漸近的な振る舞い,すなわち,nを限りなく大きくしていくと極限状態において
σ(n)/(n(n+1)/2)→π^2/6
σ(n)/n^2→π^2/12+O(logn/n) (ディリクレ,1849年)
nの約数の数をオイラー関数φ(n)で表す.オイラー関数φ(n)はかなり変動する関数であるが,漸近的な振る舞いは
1/n・Σφ(k)/k=6/π^2+O(logn/n)
1/n^2・Σφ(k)=3/π^2+O(logn/n^2) (ディリクレ,1849年)
一般に,
Σφ(n)/n^s=ζ(s−1)/ζ(s)
Σφk(n)/n^s=ζ(s−k)/ζ(s)
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