■完全擬似素数(その4)
カーマイケル数は少なくとも3つの素因数をもつ.たとえば,
561=3・11・17
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p1,p2は奇素数で,p1<p2とする.n=p1p2がカーマイケル数であると仮定すると
[1]p1p2≠0 (modp1^2)
[2]p1p2≠0 (modp2^2)
[3]p1p2=1 (modp1−1)
[4]p1p2=1 (modp2−1)
が成り立たなければならない.
1<p1−1<p2−1
p1p2−1=p1(p2−1)+p1−1
より,
p1p2−1=p1−1 (modp2−1)
これは
[4]p1p2−1=0 (modp2−1)
に矛盾.したがって,カーマイケル数は素因数を2つだけもつことはない.→カーマイケル数は少なくとも3つの素因数をもつ.
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