■合同数の話(その13)

合同数とは、辺の長さがすべて有理数である直角三角形の面積の値である。

6は(3,4,5)の直角三角形の面積であるから合同数である。

5は(3/2,20/3,41/6)の直角三角形の面積であるから合同数である。

7は(35/12,24/5,337/60)の直角三角形の面積であるから合同数である。

1,2,3,4は合同数でないことが証明されているので、5が整数の中で最小な合同数である。

整数の合同数nは、a^2+b^2=c^2,n=ab/2と表せるので、x=n(a+c)/b,y=2n^2(a+c)/b^2とおくと

y^2=x^3-n^2x

が無限個の有理数解をもつことが必要十分条件である。

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もしa,b,cの分母が与えられていれば、易しい問題になるだろうか?

[1]n=7,分母60が与えられているとする。

a^2+b^2=c^2,14・3600=ab=2^5・3^2・5^2・7、a,b,cは整数

a=35・5=175,b=24・12=288、c=337

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