■結び目の体積(その2)

ひもの結び目を折れ線に置き換えます。

そのとき、結び目の曲がり角の合計が4π未満の場合、その和は結ばれていないというのが

ファリー・ミルノアの定理です。

例えば、三葉結び目は9か所の直角で交わる9本の辺でできています。

曲がり角の合計は9π/2>4πですから結ぼ目になっていることがわかります。

===================================

8の字結び目K8の体積は

ロバチェフスキー関数Λ(x)=-∫(0,x)log(2sinθ)dθ x=[0,π]を使って

6Λ(π/3)=2.02988

ホワイトヘッド絡み目Wの体積は

8Λ(π/4)=3.66386

と予想されている。

===================================

 2項係数nCkを(n,k)と書くことにすると,ポールテンの問題とは

  36/17Σ1/n^4(2n,n)=ζ(4)=π^4/90

というものです。 ポールテンは

  1/2Σ1/n^4(2n,n)=∫(0,π/3)θ{log(2sin(θ/2))}^2dθ=17π^4/6480

を示すことによって彼自身の問題を解いたのですが,その際,ポリログ関数が使われたという話です.

===================================