■三角形の内角の和(その1)
三角形の内角の和は180°である。
平面上ではそうであるが、球面上では180°より大きい。
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地球上で北極を出発して子午線上を赤道まで下り、赤道を1/4周進んで、また子午線を通って北極に帰る。
この経路は常に大円(測地線)上を進んでいて、大円弧3つによる球面正三角形ができる。
3回とも直角に曲がりますから、内角の合計は270°となる。
また4個の球面直角正三角形の面積は4π/8=π/2となる。
球面三角形の面積は内角の和-πで与えられるから、3π/2-π=π/2となって、両者は等しい。
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球面四角形の面積は内角の和-2πで与えられる
球面五角形の面積は内角の和-3πで与えられる
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一方、三角形の内角の和は、双曲面上では180°より小さくなる。
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