■ミハイレスクの定理(その6)

 コラッツ予想は

  2^n=3m+1

を問うものであるが,1000以下の数では871が最多の個数178個の数を作って1になる。

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任意の自然数nに対して

[1]nが奇数ならば,3n+1

[2]nが偶数ならば,n/2

にする.この工程(HOTPO手順,half or triple plus one)を繰り返し行うと常に1に到達するというのがコラッツ予想である(1930年代).

 1960年代に,角谷静夫がこの問題を知り,母校のエール大学に広めたが誰も解決することはできなかった.最後が1にならない数が存在することを証明できれば,自然数を結びつける新たなパターンから予想外の展開に繋がる可能性があるのだそうだ.

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 実行されたnに対しては必ず1で終結している.

6→3→10→5→16→8→4→2→1

11→34→17→52→26→13→40→20→10→5→16→8→4→2→1

41から始めると

41→124→62→31→94→47→142→71→214→107→322→161→484→121→364→91→274→137→412→103→310→155→466→233→700→175→526→263→790→395→1186→593→1780→445→1336→167→502→251→754→377→1132→283→850→425→1276→319→958→479→1438→719→2158→1079→3238→1619→4858→2429→7288→911→1367→4102→2051→6154→3077→9232→577→1732→433→1300→325→976→61→184→23→70→35→106→53→160→5→16→1

・・・長くなったが,実行されたnに対しては必ず1で終結している.

 常に1に到達するためには,途中で2^nになる必要がある.

  16→8→4→2→1

 したがって,

  3n+1=2^m

を満たす解(n,m)をすべて求めよという問題を考えることができる.

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 modnあるいはmod3として,

  1=2^m

を得ることができる.→m=0→n=0

しかし,これらはあまり有効ではない.

 そこで,mod2として

  3n+1=0

を得ることができる.→nは奇数

 mod4として

  m>1のとき,3n+1=0→nは4k+1となることが必要

  (n,m)=(5,4)では,5→16→8→4→2→1

  m=1のとき,3n+1=2→NG

  m=0のとき,3n+1=1→n=0

 mod8として

  m>2のとき,3n+1=0→nは8k+5となることが必要

  m=2のとき,3n+1=4→n=1

  m=1のとき,3n+1=2→NG

  m=0のとき,3n+1=1→n=0

 mod16として

  m>3のとき,3n+1=0→nは16k+5となることが必要

  m=3のとき,3n+1=8→NG

  m=2のとき,3n+1=4→n=1

  m=1のとき,3n+1=2→NG

  m=0のとき,3n+1=1→n=0

を得ることができる.

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