■エルランゲン・プログラムと変換群(その8)

双曲平面において、直交する2本の直線を固定し、それらの端を(0,∞),(1,-1)と名付ける。交点をOとする。

[a](0,∞)に関する鏡映はx'=x

[b](1,-1)に関する鏡映はx'=1/x

[c](0,∞)に沿っての平行移動はx'=ax

[d](0,∞)に関する鏡映と直線(a/2,∞)に関する鏡映の合成は∞周りの回転と呼ばれ、x'=x+a

[e]0をaに写す点O周りの回転はx'=(x+a)/(-ax+1)

[f]とくに0を∞に写すO周りの回転はx'=-1/xに写した。

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ハーツホーンによる双曲三角法はほとんどの本における公式とは違って見える。ほとんどの本には

平面正弦定理では,

  sinα:sinβ:sinγ=a/R:b/R:c/R

であるが,球面正弦定理は

  sinα:sinβ:sinγ=sin(a/R):sin(b/R):sin(c/R)

で表される.

 それに対して,双曲的三角法では,球面正弦定理のRをiRに置き換えることによって,

  sinα:sinβ:sinγ=sinh(a/R):sinh(b/R):sinh(c/R)

が得られる・・・と書かれている。

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