■正多角形の作図法則(その67)

単位円に内接/外接するする正6,12,24,48,96,192角形の面積を求めよ。

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アルキメデスはπの攻略法を初めて考案した人物ですが,まず,半径1の円に内接・外接する2つの正六角形を描きました.単位円に内接する正n角形の周長は

  L1=2nsin(π/n)

また,外接する場合,

  L2=2ntan(π/n)

ですから,n=6のとき

nsin(π/n)<π<ntan(π/n)

6・1/2<π<6/√3

3<π<2√3

 これだけでπの値は

  3<π<2√3=3.46

が得られます.

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半径1の円に正十二角形を内接させると,その周長は

  24sin15°

半角の公式を憶えていれば,直ちに,

  sin15°=(√6−√2)/4

同様に,半径1の円に正十二角形を外接させると,その周長は

  24tan15°

  tan15°=1/(2+√3)=2−√3

より,

π<12(2−√3)=3.21539

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正多角形の周長の代わりに面積を用いて大小比較する場合,単位円に内接する正n角形の面積は

  S1=1/2・nsin(2π/n)

また,外接する場合,

  S2=ntan(π/n)

ですが,正12角形でも足りず,正24角形・・・について検討する必要があります.

アルキメデスは正多角形の辺数を2倍に増やす方法を知っていたので,計算はかなり面倒になりますが,6→12→24→48→96と辛抱強く繰り返し,最終的に正96角形を使って,πの近似値を求めたのです.

  3・10/71<π<3・1/7

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 これを円周率をメインにして書くと,それぞれ

  nsin(π/n)≦π≦ntan(π/n)

  nsin(π/n)cos(π/n)≦π≦ntan(π/n)/cos(π/n)

となって,周長を使った方が近似度が高くなることがわかります.

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