■相貫体(その13)

 多面体の求積では,求心性を利用した角錐分解以外にも

[1]等積変形・変身させる

[2]空間充填を利用する

[3]平行六面体に分解する

などの方法が考えられる.体積の求め方は一意ではないというわけである.

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 切頂八面体の求積を[1][3]の方法で行ったが,八面体の頂点を6箇所一斉に切頂した後の図形と考えるのが最も簡単であろう.

 もとの正八面体は重四角錐になっているが,四角錐の高さをHとすると,切頂される四角錐の高さはH/3であるから,切頂八面体ともとの正八面体と体積比は

  2−6/27:2=8:9

になるというわけである.

 ついでに立方八面体であれば,切頂される四角錐の高さはH/2であるから,切頂八面体ともとの正八面体と体積比は

  2−6/8:2=5:8

になる.

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