■エジプト三角形(その6)
【3】正十二面体の場合
[Q]角δがtanδ=−2を満たすならば,δはπの有理数倍ではない.
[A]
tanδ=−2
tan2δ=4/3
tan3δ=−2/11
tan4δ=−24/7
tan5δ=−38/41
tannδ=a/b
ならば
tan(n+1)δ=(a−2b)/(2a+2b)
Z12=−√5/5+√20/5i
z+√5/5=−i√20/5
より,Z12は2次方程式5z^2+2√5z+5=0の解である.
そこで,この分数の(a,b)=(−2,1)から出発して,(分子,分母)=(a−2b,2a+b)を(mod 5)でみると
(−2,1)=(3,1)
(−4,−3)=(1,2)
(2,−11)=(2,4)
(24,−7)=(1,3)
(38,−41)=(3,1)
の4ステップの繰り返しになることがわかる.したがって,a,bのどちらも0にはなり得ず,tannδ≠0,∞となる.
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