■ベル数(その2)
【1】第2種スターリング数
ここでは,n個の数字を3つのグループA,B,Cに分ける方法の総数で,ただし,各グループA,B,Cは少なくとも1つの数字を含むものとします.
もっと一般に,1≦k≦nとし,n個の数字をk個のグループに分ける方法の総数で,ただし,各グループは少なくとも1つの数字を含むものの数をnSkとします.
nSkは第2種スターリング数と呼ばれるもので,漸化式
n+1Sk=nSk-1+knSk
が成り立ちます.
nS1=1
nS2=2^n-1−1=(2^n−2)/2!
nS3=3^n-1/2−2^n-1+1/2=(3^n−3・2^n+3)/3!
nS4=4^n-1/6−3^n-1/2+2^n-2−1/6=(4^n−4・3^n+6・2^n−4)/4!
一般項は
nSk=1/k!Σ(−1)^k-jkCjj^n
以下,
nS5=(5^n−5・4^n+10・3^n−10・2^n+5)/5!
nS6=(6^n−6・5^n+15・4^n−20・3^n+15・2^n−6)/6!
と続く.
母関数は1/(1−x)(1−2x)・・・(1−kx).
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【3】ベル数
n個の数字をいくつかの空でない部分集合に分ける方法の総数で,Bnで表す.
[1]n=2:{1}∪{2},{1,2}→B2=2
[2]n=3:{1}∪{2}∪{3},{1,2}∪{3},{1,3}∪{2},{2,3}∪{1},{1,2,3}→B3=1+3+1=5
[3]n=4:{1}∪{2}∪{3}∪{4}1通り
{1,2,3}∪{4}など4通り,
{1,2}∪{3,4}など3通り
{1}∪{2}∪{3,4}など6通り
{1,2,3,4}1通り→B4=1+4+3+6+1=15
[4]n=5:B5=52
[5]n=6:B6=203
一般に
Bn=ΣnSk (k=1〜n)
4S1=1,4S2=7,4S3=6,4S4=1→B4=1+7=6+1=15
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【4】第1種スターリング数
n個のものをk個の巡回置換に分解できる置換の総数.たとえば,3このものの置換は6個あるが,それを分解すると
[1]1個のサイクル:(123)(132)→3T1=2
[2]2個ののサイクル:(12)(3),(13)(2),(23)(1)→3T2=3
[3]3個ののサイクル:(1)(2)(3)→3T3=1
一般に
n!=ΣnTk (k=1〜n)
3!=3T1+3T2+3T3=2+3+1=6
n+1TSk=nTk-1+nnTk
が成り立つ.
母関数は1/(1+x)(1+2x)・・・(1+nx).
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