■L敷き詰め(その3)
n×nチェス盤から任意の1マスを取り除いた不完全なチェス盤をLトロミノで敷き詰める問題を考える.nが2のベキ乗の場合,それが可能であることはよく知られている.
2^n×2^n−1=4^n−1=(4−1)(4^n-1+4^n-2+・・・+1)であるから,2^n×2^n−1は3で割り切れる.実は,L字型レプタイルには,2^n×2^nのマス目から任意の1マスを切り取っても,L字型レプタイルを使ってカバーできるのである.
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これはL字型レプタイルのもうひとつの有名な性質で,数学コンテストで何度も取り上げられたことがある.証明は簡単で,数学的帰納法による.すなわち,
[1]2×2のマス目から任意の1マスを切り取っても,L字型レプタイルを使ってカバーできる.
[2]4×4のマス目から任意の1マスを切り取っても,L字型レプタイルを使ってカバーできる.(4×4のマス目の中央部にL字型がくるようにする)
[3]8×8のマス目から任意の1マスを切り取っても,L字型レプタイルを使ってカバーできる.(8×8のマス目の中央部にL字型がくるようにする)
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