■偏りのあるサイコロ(その57)
通常のサイコロ2つを振ったときでる目の合計は,
1 2 3 4 5 6
1 2 3 4 5 6 7
2 3 4 5 6 7 8
3 4 5 6 7 8 9
4 5 6 7 8 9 10
5 6 7 8 9 10 11
6 7 8 9 10 11 12
となって,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12はそれぞれ1,2,3,4,5,6,5,4,3,2,1回現れる.
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偏りのある2つのサイコロがどんなものであっても、これらの出目の確率が等しくなることはあり得ない。
11通りの和2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12それぞれが同じ確率1/11で出るような2つのサイコロがあると仮定すると
36/11が整数でなければならないからである。
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12通りの和1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12それぞれが同じ確率1/12で出るような2つのサイコロがあるだろうか?
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非標準的なサイコロを使うことにすると
A={1,2,3,4,5,6}
B={0,0,0,6,6,6}
の目を割り当てればよい
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通常のサイコロの母関数は
P(x)=x+x^2+x^3+x^4+x^5+x^6
=x(x+1)(x^2+x+1)(x^2−x+1)
である
Q(x)=1+x^6
P(x)Q(x)=x+x^2+x^3+x^4+x^5+x^6+x^7+x^8+x^9+x^10+x^11+x^12
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