■カーン・カライの定理(その2)
【1】カーン・カライの定理
集合K<R^nの直径が1ならば、Kは直径が1より小さいk(n)個の集合の和集合である。
nが十分大きければ、k(n)>c^(√n)
カーン・カライの定理はボルスク予想の反例である。
1933年、ボルスクはR^nの直径が1のすべての集合は直径が1よりも小さいn+1個の集合の和集合かという問題を提示した。
1980年代にエルデシュとラーマンはボルスク予想が誤りで可能性を取り上げた。
カーンとカライは驚くほど単純な反例を示したときには、多くの数学者を驚かせた。
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素数pに対してn=2p(4p-1)のとき
k(n)>1/2(4p,2p)/2(4p-1,p-1)>1/32・2^4p/4^p(4/3)^3p>1/32(27/16)^p>(1.203)^(√n)>(1.2)^(√n)
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k(n)>(4p,2p)/2(4p,p)より、n=1325,n>2014のとき、ボルスク予想は誤りであることが分かる。
ニリはn=946,ライゴヅキーはn=561,ワイスバッハはn=560,ヒンリクスはn=323,リヒターはn=298の反例を示した。
ヒンリクスはn=323の反例を示すのにリーチ格子における長さが最小のベクトルと用いた
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