■双子素数の桁数(その2)
双子素数を10進法で表すと同じ桁数になることを証明せよ。
10進法をn進法でで置き換えたとき、この主張が成り立たないnは何か。
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双子素数をpとp+2とする。p+2はpより桁数が多いかもしれない。
しかし、そうなるのはp=999・・・98かp=999・・・99の場合だけである。
p=999・・・98は偶数なので素数にはなりえない。
p=999・・・99は9の場指数なので素数にはなりえない。
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n進法の場合、p=n^k-2かp=n^k-1でなければならない。
すなわち、n^k=p+2かn^k=p+1でなければならない。
n^k=p+1
p=3の場合、n^k=4かn^k=5
10進法の双子素数3と5は、4進法で3と11になり、これらは相異なる桁数をもつ。
10進法の双子素数3と5は、5進法でも3と10になり、これらは相異なる桁数をもつ。
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n^k=p+2ならば
n^kが素数であることから
k=1ではnはp+2に等しく素数である。
n^k=p+1ならば
p=n^k-1=(n-1)((n^k-1+n^k-2+・・・+1)
pは素数なのでk=1かk=2となる。
k=1ならば双子素数の小さいほうの素数pに対してn=p+1
n=2でk>1ならば2^k-1と2^k+1はともに素数でなければならない。
これが成り立つのは3と5の場合だけである。
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整理すると、n進法で双子素数が相異なる桁数をもつのは、双子素数の小さいほうの素数pに対して
n=p+1かn=p+2となるか
またはn=2,p=3のときに限る。
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