■二面角の計算(その4)
正三角形2枚、二等辺三角形2枚の四面体
を考える。この四面体を二面角の計算例として取り上げてみたい。
赤い線の二面角は76.3455度であって、72度にはならないのである。
逆に、赤い線の二面角が72度になる二等辺三角形を求めてみたい。
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底面となる二等辺三角形を
A(0,cosx,0)
B(-sinx,0,0)
C(sinx,0,0)
四面体の頂点を
d(0,y,z)
とする。
(y-cosx)^2+z^2=1
(sinx)^2+y^2+z^2=1
を解くと、
z^2=1-(y-cosx)^2
(sinx)^2+y^2+1-(y-cosx)^2=1
2ycosx+(sinx)^2-(cosx)^2=0
2ycosx=cos2x
y=cos2x/2cosx
z^2=1-(cos2x/2cosx-cosx)^2
z^2=1-(cos2x-2(cosx)^2)^2/(2cosx)^2
z^2=1-1/(2cosx)^2
検算しておきたい。
x=36のとき、cosx=τ/2,cos2x=1/2τ
y=1/2τ^2
z^2=1-1/τ^2=τ-1=1/τ
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あとは、各面の法線ベクトルを求めて、それらのなす角を求めればよい。
二等辺三角形の頂角が31.7175x2のとき、二面角は72度となる。
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φ^-4=−3φ+5、 √5φ^-4=7φ−11
φ^-3=2φ−3、 √5φ^-3=-4φ+7
φ^-2=−φ+2、 √5φ^-2=3φ−4
φ^-1=φ−1、 √5φ^-1=−φ+3
φ^0=1、 √5φ^0=2φ−1
φ^1=φ、 √5φ^1=φ+2
φ^2=φ+1、 √5φ^2=3φ+1
φ^3=2φ+1、 √5φ^3=4φ+3
φ^4=3φ+2、 √5φ^4=7φ+4
φ^5=5φ+3、 √5φ^5=11φ+7
φ^6=8φ+5、 √5φ^6=18φ+11
右辺mφ+nの係数m,nはフィボナッチ数列をなす.
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