■偏りのあるサイコロ(その2)

 通常のサイコロ2つを振ったときでる目の合計は,

   1  2  3  4  5  6

1  2  3  4  5  6  7

2  3  4  5  6  7  8

3  4  5  6  7  8  9

4  5  6  7  8  9  10

5  6  7  8  9  10  11

6  7  8  9  10  11  12

となって,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12はそれぞれ1,2,3,4,5,6,5,4,3,2,1回現れる.

===================================

偏りのある2つのサイコロがどんなものであっても、これらの出目の確率が等しくなることはあり得ない。

私は直観的に解答したが、

[参]ボロバシュ「数学の技法」、丸善出版

の解は以下のとおりである

===================================

11通りの和2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12それぞれが同じ確率1/11で出るような2つのサイコロがあると仮定する。

pi:1番目のサイコロでiの目が出る確率

qi:2番目のサイコロでiの目が出る確率

その和が2である確率はp1q1=1/11

その和が12である確率はp6q6=1/11

その和が7である確率は少なくともp1q6+p6q1<=1/11→q1=1/11pp1,q6=1/11p6

ここで、

1/11>=p1q6+p6q1=1/11(p1/p6+p6/p1)>=2/11

となり矛盾

===================================