■フィボナッチ数の整除性の問題(その10)
Fn+m=FmFn+1+Fm-1Fn
において、mをnの倍数に選ぶことにより、FnkはFnの(Fkの)倍数であることがわかる。
F30はF15,F10,F6,F5などによって割り切れる。
言い換えると、三つ目ごとのFnは偶数、四つ目ごとのFnはF4=3の倍数、五つ目ごとのFnはF5=5の倍数
したがって、n=4を除く合成数nに対するFnは合成数である。また、すべてのFpが素数であるとは限らない。
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1876年、リュカは
(Fm,Fn)=F(m,n)
であることを示した。
(F45,F30)=610=F15
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各素数pに対して、pで割り切れるようなFnが存在する。
例:
Fp-1=0 (modp)← p=±1(mod5)のとき
Fp+1=0 (modp)← p=±2(mod5)のとき
F5=0 (mod5)
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奇素数pに対して、
Fp=5^((p-1)/2) (modp)
が成り立つ。
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