【1】フェルマー乗積
フェルマー数は簡単な漸化式Fn =(Fn-1 -1)^2+1を満たしています.この式から
Fn -2=Fn-1 (Fn-1 -2)=・・・=F0 F1 ・・・Fn-1
言い換えれば,Fn -2はそれより小さいすべてのフェルマー数で割り切れることがわかります.
3・5・17・257
=F0 F1 F2F3=F4-2=65535
=F3(F3-2)=(F3-1)^2-1
もし,F4=65537を知っていれば,即座に65535と答えられるというわけです.
3・5・17・257・65537
=F0 F1 F2F3F4=F5-2=4294967295
=F4(F4-2)=(F4-1)^2-1
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【2】フェルマー乗積の証明
Fn -2=Fn-1 (Fn-1 -2)=・・・=F0 F1 ・・・Fn-1
(証)Fn -2=2^(2^n)-1
=(2^(2^n-1)-1)(2^(2^n-1)+1)
=(2^(2^n-1)-1)Fn-1
=(2^(2^n-2)-1)Fn-2Fn-1
=ΠFk
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【3】フェルマー数が互いに素であることの証明
Fm,Fnは共通する素因数pをもつと仮定すると,
2=Fn-ΠFk
より,p=2である.
しかし,フェルマー数は奇数であるから矛盾.
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